本文へスキップ
2026年10月13日 (火)

LUXDIGEST

ミリタリーニュース

ASELSAN、MSPO 2026で電子戦技術を披露

MSPO 2026에서 소개되는 ASELSAN KORAL 전자전 체계

ASELSAN、MSPO 2026で電子戦・対ドローン統合能力を公開

トルコの防衛企業ASELSANは、2026年9月8日から11日まで、ポーランドのキェルツェで開催される第34回国際防衛産業展示会MSPOに参加し、電子戦(EW)や対ドローン、防空分野における統合技術を披露する予定だ。

今回の展示で焦点となるのは、個別の装備そのものよりも、探知・分析、電子攻撃、防空システムを一つの作戦体系として連携させる統合運用の考え方だ。ASELSANは、複雑化する電磁環境と無人機の脅威に対応する同社の多層防御能力を強調するとみられる。

MSPO 2026で注目されるASELSANの電子戦技術

ASELSANの電子戦ポートフォリオの中核を成すのが、車載型電子戦システム「KORAL」シリーズだ。同社の資料によると、KORALはレーダー信号を探知・分析する電子支援機能と電子攻撃機能を組み合わせ、敵レーダーの探知・追尾能力を低下させる役割を担う。

シェパード・メディアの報道によると、KORAL 200はレーダー放射源を探知し、その方向や位置を分析したうえで、電子戦の状況把握に用いられる。攻撃システムには、アレイアンテナ、高出力半導体増幅器、デジタルRFメモリー技術が採用され、さまざまなレーダー脅威に対応できるよう設計されている。

探知・分析から電子攻撃まで

電子戦の要点は、単に信号を捉えることだけではない。どのシステムからどのような信号が発信されているのかを識別し、脅威の位置や特性を分析したうえで、必要に応じてジャミングや欺瞞などの電子攻撃につなげる一連のプロセスが重要になる。

ASELSANが提案するKORALシリーズは、こうした電子支援と電子攻撃の連携を車載型プラットフォーム上で実現する方向へと発展してきた。これにより、地上部隊の防空網や作戦部隊が敵レーダーの状況認識能力を低下させ、友軍プラットフォームの生存性を高めることを目指している。

防空システムと連動するKORAL AD

今回の展示では、電子戦機能を防空アーキテクチャーと組み合わせた「KORAL AD」も主要な注目システムの一つとなる。防衛専門メディアのディフェンス・インダストリー・ヨーロッパによると、KORAL ADは電子支援と電子攻撃の機能を車載型システムに統合し、現代の防空網を構成する一要素として運用するコンセプトを示すものだ。

このアプローチは、電子戦を独立した支援手段にとどめず、レーダーや指揮統制、防空兵器と情報をやり取りするネットワーク型の戦力へと拡張する。敵航空機やレーダーの電磁活動を把握し、状況に応じて電子攻撃を加えることで、防空作戦における選択肢を広げる仕組みだ。

電子戦と対ドローンシステムを統合

ASELSANはMSPO 2026で、電子戦と対ドローン防御を組み合わせたDRONEDEF統合アーキテクチャーも紹介する。DRONEDEFは、無人機探知、電子戦、指向性エネルギー、直接攻撃手段を組み合わせ、単一の無人機だけでなく、複合的なスウォーム脅威にも対応できるよう構成されている。

公開された構成には、İHTAR 100対ドローンシステム、GÖKBERK 10レーザー兵器システム、KORKUT 100/25 SB対ドローン兵器システム、GÖKALP自律迎撃ドローン、EJDERHA・AD 200高出力電磁波システム、ŞAHİN DUAL 40㎜システムなどが含まれる。

この多層構造の利点は、脅威の種類や距離に応じて対応手段を選択できる点にある。電波妨害が適している目標には電子戦手段を用い、物理的な迎撃が必要な目標にはレーザーや機関砲、迎撃ドローンなどを投入する方式だ。

ポーランドの防衛市場と電子戦協力を拡大

MSPOは、ポーランドのキェルツェで開催される欧州有数の防衛展示会の一つで、2026年のイベントにはカナダが主導国として参加する。主催者は各国政府や軍当局、防衛企業、調達機関の関係者が参加する国際協力の場として、展示会を運営する計画だ。

ASELSANの参加が注目される背景には、ポーランドとの電子戦協力の拡大もある。シェパード・メディアは、ASELSANが昨年、ポーランドと4億1,000万ドル規模の電子戦契約を締結したと報じている。このため今回の展示会は、単なる製品プロモーションにとどまらず、ポーランドの防空・電子戦能力の近代化と連動した産業協力の場としても捉えられる。

電磁スペクトルをめぐる主導権争いが激化

現代戦において電磁スペクトルは、レーダーや通信、無人システム、防空兵器をつなぐ作戦基盤となっている。電磁信号をいち早く把握し、相手のセンサーや通信網を妨害できる能力は、戦場における状況認識と意思決定の速度に直接影響を及ぼす。

MSPO 2026でASELSANが示すメッセージは、電子戦を独立した装備の機能ではなく、防空や対ドローン、指揮統制システムを結ぶ統合戦力として捉えるべきだという点にある。KORALシリーズとDRONEDEFの組み合わせは、電磁環境下での探知・判断・対応に要する時間を短縮しようとする防衛産業の潮流を示している。

よくある質問(FAQ)

Q. MSPO 2026はいつ開催されますか?

A. MSPO 2026は、2026年9月8日から11日まで、ポーランド・キェルツェのタルギ・キェルツェ展示場で開催されます。

Q. ASELSANがMSPO 2026で披露する主な電子戦システムは何ですか?

A. KORALシリーズとKORAL ADが主要な電子戦システムとして紹介されます。これらは電磁信号を探知・分析し、必要に応じて電子攻撃を行うよう設計されています。

Q. KORAL電子戦システムはどのような役割を担いますか?

A. KORALは敵レーダーの放射信号を探知・分析し、電子攻撃によってレーダーの探知・追尾能力を低下させる任務を担います。

Q. DRONEDEFとはどのようなシステムですか?

A. DRONEDEFは、無人機探知、電子戦、レーザーなどの指向性エネルギー、直接迎撃手段を組み合わせた、ASELSANの統合型対ドローン防御アーキテクチャーです。

Q. 電子戦が現代の防空で重要な理由は何ですか?

A. 電子戦は、敵のレーダーや通信システムから得られる情報を制限すると同時に、友軍のセンサーや防空兵器が作戦環境をより正確に把握できるよう支援します。これにより、防空システムの生存性と対応の柔軟性を高められます。

김지훈 기자
Facebook X (Twitter) リンクコピー