台北101で楽しむ台湾旅行のハイライト

台北101は、台湾の首都・台北にそびえる象徴的な超高層ビルです。2004年に完成し、かつては世界で最も高い建物として知られていました。
高さは508m、地上101階を誇り、伝統的な中国建築から着想を得たデザインが特徴です。
独特な外観は、地震や台風に耐えられるよう設計されているといわれています。
台風の多くが台湾を通過するといわれています。また、日本と同じように不安定な熱帯島嶼の地形に位置する台湾は、地震も多い地域です。
私が旅行した12月28日の午後11時頃にも、マグニチュード7を超える地震が発生し、驚かされました。
このような立地や自然環境を考えると、高層ビルはどうしても災害への弱さを抱えがちです。それでも今なお健在なのを見ると、かなり頑丈に造られているのでしょう。
台北101の所在地
台北101は台湾経済の発展を象徴する存在であり、国際的なビジネスと観光の中心地として、台湾の誇りともいえる場所です。
文化的な面でも、台北101は台湾を代表するランドマークとして、さまざまな文化イベントや展示会の会場に利用されています。
特に毎年開催される新年のカウントダウンイベントや花火には、多くの観光客や地元の人々が注目しています。
こうした多面的な役割によって、台北101は台湾の文化と経済を象徴する重要な存在となっています。
魅力的な外観デザインで、多くの来館者を惹きつけている人気スポットです。


ここがチケット売り場です。展望台は無料ではないので、入場料を支払う必要があります。
大人料金は600台湾ドル。日本円にすると約2,800円です。展望台に上る料金としては、かなり高めに感じます。
それでも台湾旅行では外せない観光スポットですから、行かないわけにはいきません。もちろん行くしかありません。ああ……私の財布が泣いているㅠㅠ
私のように定価で購入するのではなく、下記のリンクから4,000~5,000ウォン程度でも節約することをおすすめします。


チケットを購入したからといって、すぐに上れるわけではありません。迷路のような通路をいくつもの角に沿って進み、列に並ぶ必要があります。
少し大げさかもしれませんが、高いお金を払って、いわゆる「カモ」にされたような気分にもなります。主客が逆転しているようで、やや居心地の悪さを感じました。

台北101名物・超高速エレベーター
高層階の展望台へ向かうエレベーターは、わずか37秒ほどで最上階に到着します。驚くほど速いエレベーターです。
展望台へ向かうエレベーターは、かつて世界最速(分速約1,010m)の記録を打ち立てたこともあるそうです。
508mを37秒で移動するということは、秒速13.7mで進む計算です。世界最高水準のエレベーターではないでしょうか。
実際の体感としては「一瞬で上昇する」という表現が近いでしょう。耳の圧力変化に備えて気圧調整システムが採用されているためか、私は耳の圧力変化をまったく感じませんでした。
これだけ多くの来館者を一気に上へ運べるのは驚きです。それでも列ができているということは、入場者数を制限して管理しているということでしょう。
台北101展望台(展望デッキ)の最大収容人数は、約1,325人だそうです。
施設の安全確保と混雑管理のため、法的な基準として定められているといいます。
実際に上ってみると、決して広々とした造りではありません。人が多いと、かなり窮屈に感じそうです。








展望台からの眺めは素晴らしいが、内部は期待外れ
展望台に入ると、まず台北市街を見渡します。四方に広がる景色は見事で、特に海抜508mから眺める台北の街並みは圧巻です。
東には大連山が見え、南側には台湾の街が広がっています。その間を縫うように流れる、曲がりくねった川の姿も楽しめます。
写真撮影を目的に訪れるなら、夕暮れ時に合わせるのが最もよさそうです。この景色を前にできる、最高の過ごし方ではないかと思います。
というのも、それ以外の部分は少し残念な印象だからです。眺望とは対照的に、内部は比較的子どもっぽく、派手な雰囲気に仕上げられています。
あちこちにクリスマスツリーや中国風の撮影スポットが数多く設置されていますが、かえって雑然として見え、私には好ましく感じられませんでした。
以前、日本の東京都庁の展望台を訪れたことがあります。必要な設備以外は極力そぎ落とし、眺望を楽しむための空間として、シンプルでありながら清潔感のあるモダンなインテリアに整えられていた記憶があります。それとはあまりにも対照的です。
これほど素晴らしい建物を、なぜこのように子どもっぽい雰囲気にしてしまうのか、理解できません。
これも彼らの文化だと考えれば納得するしかないのでしょうが、長居したいとは思えない場所です。台湾らしい写真を撮ったら、さっと切り上げて帰るという特徴が、ここにもそのまま表れているように感じます。
その写真でさえ、あまりに子どもっぽくて撮りたいとは思いませんでした。それでも皆さんにお見せする責任があるので、撮影はしておきました。





地震対策として設置された台北101の巨大なチューンド・マス・ダンパー(TMD)
先ほどもお話ししたように、台湾は日本と同じく地震の多い地域です。
このような高層ビルを地震から守るには、建物自体がしなやかに揺れる必要があります。そして、その揺れを打ち消す役割を果たすシステムも欠かせません。そこで、ビルの内部には巨大な金属製のおもりが設置されています。
87~92階の間には、 重さ約660トンの巨大な金属製おもり(TMD)が設置されています。
台湾独自の技術ではなく、フランスの技術者チームが製作したものだそうです。
建物が風や地震で揺れると、このおもりが反対方向に動き、揺れを抑えます。
この装置は来館者に公開されており、構造物そのものが見どころの一つになっています。

展望台の大部分は派手で子どもっぽい撮影スポットの構造物で埋め尽くされ、建物の内部はこのように飲食店や土産物店などの商業施設で占められています。
趣のある素敵な空間は見当たりません。写真を撮り、食事をして買い物をしたら、早く下へ戻るという雰囲気です。
この雰囲気にはがっかりしました。おしゃれなカフェでコーヒーやワインを、ゆっくり雰囲気を味わいながら楽しめると思っていたのです。
まるで市場の屋台料理を食べるような気分を、ここで味わいたいとは思いません。
お金を使わせて帰らせる動線







展望台へ向かうときとは反対に、帰りは百貨店の高級ブランド売り場をはじめ、建物内のショップを通って下りる動線になっていました。
もちろん、建物の特徴であるメインの柱が支える空間を見られるという利点もあります。しかし、その意図が商業施設の活性化にあることは明らかです。
来館者が自分で選べるよう、直接1階へ下りられるルートも用意されていればよかったのに、あまりにも疲れる動線です。
かなり長い距離を歩いて下りなければなりませんでした。中国らしい、「王さんの、早く帰れと言わんばかりのサービス」を感じた瞬間でもあります。

台北101展望台を訪れた感想
長い間、台北101は「ぜひ行ってみたい」と思っていた旅行先の一つでした。しかし、実際に訪れてみると、残念に感じる点が多くありました。
よかったのは、特にエレベーターの気圧調整システムです。素晴らしい上昇体験が印象に残りました。ただ、それ以外にはあまり興味を持てませんでした。
趣もロマンもなく、商業主義に染まった展望台と百貨店へ誘導する動線を見ていると、ここは素晴らしい場所というより、見どころを一つ提供してお金を稼ぐための施設にしか見えませんでした。
もう二度とここへ来たくないと思うほどです。
私は韓国を含め、世界各地の展望台を訪れてきました。それぞれの場所に、それぞれの個性があります。
展望台とは、その都市全体を見渡しながら趣を感じ、旅の計画やこれからのことをゆっくり考えられる素敵な空間だと思います。
流行に乗った構造物を並べただけの、写真を撮るための場所なら、ここでなくてもいくらでもあります。
これほど素晴らしい空間で、これしか提供できないのかと思うと、残念でなりません。
以上、ラグジュアリーの台北101展望台訪問記でした。
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